助け合いの会
朝方の曇り空がお昼にはさわやかな秋空となり、先月とは様変わりの気持ちのよい日となり、約50人近い大勢の方々がご参加されました。今回のティーサロンは、防災について考えてみようと、町内会役員会に企画していただき、過去の大災害の経験者のお話をお聞きするとともに、防災グッズの注文受付を同時開催いたしました。
      
最初に包括支援センター大郷さまのご指導で、椅子に座っての軽い体操を行い、そのあと輪ゴムを使った指体操、古新聞を使った手と指の体操などのやりかたも教わりました。
    
町内会長八木さまのご手配で、阪神淡路大震災を現地で経験したお二人のお話をお伺いしました。
当時神戸に単身赴任中だった有坂様(H27年度町内会長)から、震災直後ご近所の方を救助しているさなかに倒れてきた住宅の下敷きになって、そのあと助けられるまでの間まったく身動きができなくなって「このまま死ぬのか」と思った時のお話と、そのあとの生活で水がなくて困り果てたときの実話、そしてご近所付き合いが本当に大切だというお話に聞き入りました。

また、川島さま(H28町内会副会長、ご都合でご出席できず町内会長が覚書を代読)からは、地震直後の生活の切実な状況をご紹介いただきました。飲み水に苦労し、風呂の残り湯をろ過しわかして使ったこと、不衛生なトイレや壊れたものの中での生活は精神的なダメージとなり、心身を痛めつけることなど、苦しかった経験をご紹介いただくとともに、実際の体験からこうした時何が役に立つかをお教えいただきました。消防署やお役所などからは一通りは聞いていたものの、この町内にお住まいの方の実体験からの言葉としてお聞きすることで、やはりきちんと今から準備しないといけないな、という意識を強めた方が多かったようでした。

お話が本当に身近に感じられたこともあり、当日町内会長のご準備いただいた防災グッズの注文をなさった方もかなりの人数になりました。
  
お話が一息ついた後は、助け合いの会のスタッフが用意した「味噌こんにゃく」を楽しみ、みなさまのおしゃべりが盛り上がりました。

当日ご参加の方々の中には、数カ月前施設に転居されたNさんがいらっしゃいました。「永年住んだこの町が懐かしい」とおっしゃってご参加いただき、皆様との旧交を温めました。また、助け合いの会発足当時にスタッフがお手伝いをしたお宅のHさんがお元気で顔を見せてくださいました。
包括支援センターの健康相談や、助け合いの会の手作り品バザーの品定めに楽しむ方もいらっしゃいました。
次回のティーサロンひまわりは11月1日(水)です。先日各御家庭に予定表をお配りしましたが、この会は毎月第1水曜の午後1時~3時半に実施しています。町内会から頂いた助成金で助け合いの会のスタッフがおやつとお茶などを準備しています。予約不要、町内会員はどなたでもご参加いただけます。
スタッフ一同、皆様のご参加をお待ちしております。

文責 河野